投稿日:2014-09-07 Sun
10月にちょっとした用事があり、帯をみつくろうことになりまして。魚子織の博多織の帯。

唐織「みたいな」九寸名古屋帯。本物の唐織ではないので軽いし安い。


てかてかしてない白い袋帯。

どうしてここまでモノトーンばっかりかというと、
ちょっとした用事というのが法事なんですよね。
法事の時に青磁色の色無地を着たいんです。
で、困ったぞと。帯はどうするんだろう?となりまして今回のそぞろ歩きとなりました。
まず、
1)父方の祖母の27回忌。
実父側の法事なので、実父に意見を確認すればどうにかなる。
(嫁ぎ先の親族の法事だと話はややこしくなるのですが、、、むしろ結婚してないし)
2)親族の中で着物を着るのは私一人。
着物でやいのやいの言う人がいない、むしろ活用してえらいねぇと言われる。
3)色無地が祖母の形見分けで頂いたものなのでむしろ「着る」と喜ばれる。
という、とっても恵まれた状況なのです。
上記3点に加え、頭にかぼちゃな父からの指令がもう一つ。
「グレーっぽい帯で、法事だけじゃなくって普通の時にも使える帯探しといで。」
えーーー、難易度いきなり上がったで。
とはいえ、オーソドックスな基本も知っておく必要があるだろうと
呉服屋さんと百貨店で聞き取り調査もしてきました。
まず、27回忌であれば色無地着物にグレーの帯が基本だそうです。
帯締め帯揚げもグレー。
草履バッグもグレー。
でも、グレーなものがなければ黒でも可。
まず帯から
法事用のグレーの帯ってとっても「the 法事」。
一生に片手くらいしか使わなさそうな帯に専用の物は買わないな。
で、いろいろグレーっぽい帯を探したけど、やっぱりオシャレ度が高くなる。
帯締め帯揚げ
専用のグレーの帯揚げ帯締めはないが、平組の帯締めを進めていただきました。
いつも使っている冠組よりも上位なんだそうです。
草履バッグ
これは布張りの専用のものがありました。
皮とかエナメルとか光っているものは避けてくださいね、とのこと。
でもこれまた「the 法事」。この私でさえいろいろデコりたくなるくらい。
ということで
グレーな帯は買わない、
グレーな帯締め帯揚げは買っていいかも、
グレーな草履バッグは買わない。
総合すると、今回の法事用にグレーなものは買わない。
家にある黒いもので対応。(黒い喪の帯、帯締め、帯揚げ、草履、バッグ)
地域性やローカルルール、はたまたお家事情が折り重なる法事のルール。
いろいろ意見を聞いた中で結局それか!!と思ったのは
「おうちによって違いますからねぇ。」でした。
基本、冠婚葬祭は自分が主役ではなく、相手様が主役ですから
今回は法事の主役である祖母にとってどうか、という視点で選びました。
着物を活用していることを喜んでもらえたら嬉しいです。
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