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はーの輔

Author:はーの輔
はてさてどんな方が来て下さるのやら
現在は大阪市内にて住んでいます。音楽、美術館めぐり、旅行、きものに興味があります。
同じ趣味の方もそうでない方もごゆるりとお楽しみ下さい。

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京都で文楽
三谷幸喜作「其礼成心中」。やっとこさ京都劇場での関西公演です。
東京で初演、なかなか関西にやってきませんでした。

近松門左衛門の曾根崎心中と心中天網島を下地に取った現代文楽です。
(ロミジュリも小ネタで出てきます。モンタギュー家とキャピュレット家だー)
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曾根崎心中の舞台となった天神の森。
その端で饅頭屋をする半兵衛とおかつが主人公。

話は曾根崎心中で有名になった天神の森が心中のメッカになってしまったところから。
六助、おせんも心中しようと天神の森にやってきますが
心中騒ぎでお饅頭の売り上げが落ちてしまった半兵衛の夜間パトロールに引っかかります。
六助とおせんは結局心中をすることができず、
なおかつどうして心中しなければいけないのかも半兵衛とおかつに話す羽目に。
半兵衛は「二人手に手を取りおうて逃げればよろし」と簡単に。
六助、おせんはどのみち追手がかかるから無理だろうと、心中しようとします。
そこにおかつが「とりあえず二人とも家に戻って、時期をみはからなさい。
いずれ二人にとっていい時期がめぐってくるでしょう」と現実的に諭します。
このやりとりで半兵衛、はたと気づいて
「そうや、心中しにくる連中を相手にした身の上相談をしたらええんや。
おかつ、おまえは曾根崎の母や!」

ここから饅頭屋は路線変更、身の上相談にのりつつ、最後にお饅頭を購入いただき
相談料と饅頭代合わせて8両のお金をいただきます。
半兵衛は左団扇の気分でうはうはです。おかつはこれでいいやろうかと戸惑い気味。
そこへ飛び込んできたニュース。
近松門左衛門の新作心中天網島が竹本座でかかるとのこと。
さて、やばいよ、天神の森が心中のメッカであったのに網島にみんなの意識が向いてしまう。
2匹目のどじょうを狙った天ぷら屋が出した目玉商品もその名を「かき揚げ天網島」。
ここで半兵衛の怒りが近松門左衛門に向かいます。
曾根崎心中だけで十分だったのに、心中天網島を書いたばっかりに
お客を天ぷら屋に取られたと逆恨みです。
つらつらと文句をいいつつ、次は曾根崎心中の続編を書いてくれと懇願しますが
近松にはすげなくされてしまい、とぼとぼ家路につきます。

そんなこんなな家の中。ところが半兵衛おかつの娘おふくは家の外でややこしいことに。
商売仇の天ぷら屋の息子政吉とええ仲になってしまっているんです。
おーー、モンタギュー家とキャピュレット家や!!と思ってたら
「時代と場所は変われども、まさにロミオとジュリエット~~~~ォ」って千歳大夫さん。
ほんに、ほんに。
結局、おふくは政吉との関係を半兵衛おかつにカミングアウト。
って、カタカナが文楽で出てくるのも新鮮です。
ひと悶着がありつつも、おふくは政吉との仲を認めてもらうことができ、
政吉に報告へしに行きます。
残った半兵衛とおかつは閑古鳥の鳴く饅頭屋のことで頭を悩ませます。
明日のご飯もままならないほどの借金まみれ。
と、ここで半兵衛「わしらが心中したらええんや。
この間近松さんに面白い心中事件があったらお芝居にしたるて言うてた。
お芝居になればまた曾根崎に人が戻ってきて、あとはおふくがなんなりとするやろ。」

首つりよりも入水やという結果により、淀川に入水自殺しに行きます。
どぶんと飛び込んだはいいが、川の波にもまれて上へ下へ。
途中、懐中電灯を持ったダイバーが二人を照らしに来ます。くすぐりだよ。小ネタだよ。
結局死にきれず、ぷはっと半兵衛とおかつ。死ぬのも苦労。
二人でへたり込んでいるところに、最初に出てきた六助とおせん再登場。
実はおかつの助言通りに、六助は必死に働きのれん分け
おせんは一度は嫁いだものの、嫁ぎ先のだんなは餅をのどに詰まらせてぽっくり。
晴れてふたりは夫婦になれて、幸せにやってますと。
つきましては、その時のお礼を受け取ってはくれまいか。
と受け取れば、あらかた借金が返せるだけの金額。
ふたりでよかったとほっこりしているときに、半兵衛が水にぬれた饅頭を半分こして食べます。
が、水にぬれてるのでおいしくない。
ところが「心中に水を差す、水饅頭として売ればええやん。」
転んでもただでは起きひん大阪の商売人根性。
で、二人して家に帰る。で終わりました。

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最後は珍しくカーテンコールもあって、出演人形さんが出てきて挨拶してました。
古典文楽とはまた違う、現代文楽。くすぐり、小ネタも現在進行形の時事問題。
楽しくおかしく、始終くすくす笑える部分のある聞きごたえのある現代文楽でした。
小幕はパルコと三谷。これもまた小道具として面白い、作りこんでる部分ですね。

観劇 | 08:21:52 | Trackback(0) | Comments(0)
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