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はーの輔

Author:はーの輔
はてさてどんな方が来て下さるのやら
現在は大阪市内にて住んでいます。音楽、美術館めぐり、旅行、きものに興味があります。
同じ趣味の方もそうでない方もごゆるりとお楽しみ下さい。

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そして涙、涙、
家にいるつもりがお出かけしてしまいました。辛抱が足りんやっちゃ。
着いた先は道頓堀松竹座、七月大歌舞伎です。


天保遊侠録
中村橋之助扮する勝小吉(かつ こきち)、貧乏旗本から抜け出すため
上役を招いて接待をしてお役をもらおうと画策します。
が、もともと気ままな暮らしをしていた小吉。
接待中の上役の横暴な態度や言動に我慢がならなくなり啖呵を切ってしまいます。
啖呵を切ってしまったがためにお役ももらえず、終いには腹を切れという事態に。
そこを叔母の阿茶の局がおさめます。
(この阿茶の局、髪をおすべらかしに結った中臈という大奥の女中。
かなり位の高い女中。東京の講義が生きるわぁ。)

叔母に場を収めてもらった後は、お家の中の相談事。
もともと優秀だった息子麟太郎はお城に上がる話がありました。
まぁ、優秀な息子の先を見越して親である小吉も役をもらうための
お接待だったのですが、駄目にしちゃたんですよね。
父親の小吉にすればわが命も同然の子、手放したくはありませんし
麟太郎も離れたくはない。ところが叔母の阿茶の局が
「麟太郎は城に上がると言っている。」と言われ
「行きたくないって言ってたのに、きれいな着物を着させてもらって行く気になったのか?」
と無茶をいう父親に麟太郎は
「役について我慢のできる父親であれば、城にはあがらないが
お父上には無理でしょう。だから自分は城に上がります。」とかなんとか
ええ、とても周りのことがわかってしまう聡い子供なんです。
結局、麟太郎は阿茶の局と一緒に出発してしまい、
ずびずびして、でも江戸っ子気質の軽快さもあり、
親と子供の絆とやりきれなさがにじむ作品でした。

幕間にぱちり。


女夫狐
「義経千本桜」の川連法眼館の場面を元にした常磐津舞踊でした。
菊之助扮するお殿様が亡き恋人の思い出の鼓を打っていると現れる夫婦。
実はこの夫婦、鼓の皮にされた狐の子供なんです。
最後は鼓をもらってうはうはな夫婦、を演じるのは翫雀さんと扇雀さん。
お二人とも相当なお年だと思うのですが、ものすごく動きが軽快なんです。
翫雀さんなんか、欄干にさっと飛び乗って、すすすっと動いて
下にタンと飛び降りて、さすがです。
そして扇雀さんの手の動きのかわいらしいこと。
私は舞踊の素養がないので、ぜんぜん面白くない演目もあるのですが
今回の舞踊は楽しく拝見することが出来ました。
ちなみに義経千本桜の川連法眼館は、猿之助さんの宙吊りがお初でした。


最後は菅原伝授手習鑑:寺子屋の段。
実は4月の文楽、住大夫さんの引退公演で全幕通しで見てました。
住大夫さんの公演はあまりにも切なくて、命を削る声がして記事にできてません。。。。。
今回はそのハイライトである寺子屋の段です。
寺子屋の夫婦源蔵(橋之助)と戸波(菊之助)のもとには菅丞相の息子管秀才が匿われてます。
ところが源蔵のもとに管秀才がいるだろう、その首を差し出せと連絡がはいり
源蔵はどうしよう、どないしようと思い悩みます。
そこへ、「今日からお願いします。」と寺子屋へ新しい子供小太郎がやってきます。
源蔵はここで小太郎を管秀才の身代わりにしようと考え実行します。

管秀才の首を受け取りに、春藤玄蕃と松王丸がやってきます。
この場では松王丸のみが管秀才の顔を知っています。
松王丸が「確かに管秀才、相違間違いない」となりまして、春藤玄蕃たちは帰ります。

この一幕の後、小太郎の母千代がやってきます。
やばいやばい、源蔵は致し方ない千代も殺してしまえと考えます。(短絡的だけど)
ところが千代の言葉でどんでん返し。
「小太郎は役に立ちましたか?」と、管秀才の身代わりになることがわかっていたのです。
そこへもうひとつ爆弾が。松王丸がやってくるのです。
なんとなんと、松王丸は千代の夫、ということは小太郎は松王丸の子供。
松王丸は自分の子供の首実検をして、管秀才だと偽ったのです。
むせび泣く千代を叱って止める松王丸。とはいえ松王丸も切ない気持ちいっぱい。
源蔵夫婦も小太郎のことについて涙します。
松王夫婦は白装束になり、首のない小太郎を駕籠に乗せて野辺送りに出ます。
大人たちはそれぞれに菅丞相を助けるために動き出します。
親の忠義のために死んでしまった小太郎。
どれほど他人の為になろうとも死んでしまってはどうにもならないのです。

観劇 | 22:04:07 | Trackback(0) | Comments(0)
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